C型肝炎ウイルスの感染は血液検査でわかります
C型肝炎ウイルスに感染しているかどうかは、簡単な血液検査でわかります。これまで肝炎ウイルス検査を受けたことがない方は、一度は検査を受け、感染の有無を確認してみましょう。
特に次の項目に当てはまる方は、感染のリスクが一般の人より高いと考えられます。早めに検査を受けましょう。
- 1992年以前に輸血や大きな手術を受けたことがある。
- 過去に肝機能異常を指摘されたことがある。
- 1994年以前にフィブリノゲン製剤を投与されたことがある。
- 血液透析を受けている。
- 入れ墨(タトゥー)をしている。
- 家族にC型肝炎ウイルス陽性またはC型肝炎の患者がいる*。
*ただし、母子感染は4~10%、夫婦感染は0~0.6%/年と低率です。
熊田博光編:インフォームドコンセントのための図説シリーズ 肝炎ウイルス-B型・C型(第1版).
医薬ジャーナル社, p.70, 2012より改変
検査は保健所や医療機関で受けられます。
C型肝炎ウイルス検査は、お住まいの地域の保健所や医療機関で受けることができます。地域により、無料で受けられる場合があります。詳しくは、お近くの各医療機関や保健所にご相談ください。
C型肝炎を診断するためには2つのステップがあります
- 検査のステップ1
- HCV抗体検査
C型肝炎ウイルス(HCV)の感染によってつくられた抗体が血液中にあるかを調べます。 陽性(抗体がある)の場合は過去に感染していたか、あるいは現在、C型肝炎ウイルスに感染していることを示します。
- 検査のステップ2
- HCV-RNA検査
「ステップ1」で感染経験が認められた人に対して行う検査。現在、C型肝炎ウイルスが血液中にいるかを調べます。C型肝炎ウイルスの遺伝子を調べ、現在、C型肝炎ウイルスに感染しているか判断します。
C型肝炎ウイルスに感染している可能性がある場合は、専門の医療機関で肝炎の進行状況や治療方針を決める検査を行いましょう。
熊田博光編:インフォームドコンセントのための図説シリーズ 肝炎ウイルス-B型・C型(第1版).
医薬ジャーナル社, p.70, 2012より改変
【監修】 大阪大学大学院医学系研究科 消化器内科学 教授 竹原 徹郎先生
2024年9月掲載
JP-MAVI-180196-12.02024年9月掲載
JP-MAVI-200030-8.0